サンライズ出版へ行ってきました!
第1回 「サンライズ出版さんへ行ってみたい…」
今回から5回にわたって、当観光協会の会員さんであり、彦根市で出版業をされて
おられる「サンライズ出版株式会社」様をご紹介いたします。
「サンライズさんに行ってみたい…。」
きっかけは、わたくし職員Nが「滋賀県の~について知りたい!」と思い、手に取るのが何故かいつもサンライズさんの書籍という何気ない想いからでした。
滋賀の確かな史料と考証で構成され、それでいて読みやすいので、安心して読めるのが
一番の理由なのだと思います。
事業会議の中でサンライズさんに行かせてほしいと手を挙げ、取材を申し込んだところご快諾いただき、このたび彦根市鳥居本にある会社にお邪魔することができました。
国道8号線を北上していくと、左手にレトロ建物として味わいのある近江鉄道鳥居本駅が見えてきます。そのすぐ目の前に赤壁の2階建てがあります。
そこが目指す「サンライズ出版」です。
編集部員さんから書籍の出版を通した取り組みやこれからの展望、目標などのお話を
伺うことができました。
次回は、サンライズ作品の魅力をレポートします。
第2回 「サンライズ作品の魅力」
サンライズ出版様が手掛けられる書籍カタログには、歴史、旅行、文化芸能、
食文化、昔話などなど、滋賀県に特化した作品に溢れています。
Q:「年間で、どのくらいの書籍をリリースしているのですか?」
A:「流通ルートに乗せないものも含めて、50~60点出版しています。」
これだけの質のものをどうやって形作っていくのだろう…?
Q:「滋賀県に特化した作品を生み出されていますが、その原動力というのは?」
A:「地域の人々に守られてきた文化財などが手に触れられるほど身近にあるのに、
その魅力に気づいていない県民も少なくないように思います。そんな地味な
すごさ!を県内外の方々に知っていただきたいですね。
また、著者の方々の思いを受け止めて、お手伝いさせていただくという姿勢で
本づくりに取り組んでいます。」
にこやかに、仕事への熱い想いを語ってくださいました。
「地域が人を生み、育て、守っていく。人が地域を守り育てていく。」作品を通して、
そのつながりを感じることができるのが、サンライズ出版の作品の魅力なのだと感じました。ヴォーリズ建築ファンの方は『信仰と建築の冒険」をチェックしてください。
次回は、企画から商品が誕生するまでをお伝えします。
第3回 「企画から商品誕生まで」
サンライズ作品は、どうやって生まれてくるのだろう?
Q:「企画のスタートは、どういう形でスタートするのですか?
今年はこれを作るというような年間計画に沿ったものですか?」
A:「企画の持ち込みや、こちらからの執筆依頼など、いろんなパターンがあります。
年間計画としては大河ドラマに合わせて企画することもありますし、コロナ収束を
願って出した元三大師の冊子のように突発的な企画もあります。」
Q:「1つの書籍を仕上げるのに、どのくらいかかるのですか?」
A:「3か月から半年、1年以上の場合もあり、なかなか一概には言えません。」
原稿執筆、写真撮影、レイアウト、デザイン、校正、印刷、製本などなど、
それぞれの仕事の集大成が1つの作品として生まれてくるのですね。
次回は、コロナ禍の出版状況についてお話を伺います。
第4回 「コロナ禍での出版」
2019年の11月に発生した新型コロナウイルスは、瞬く間に全世界に広がり、
人々の生活が一変してしまいました。観光協会会員様にも大きな影響が続いています。
私たち豊郷町観光協会も事業のストップや観光施設の見学制限などがあり、
楽しみにされておられた皆様にご迷惑をおかけしました。
この自然の脅威に臆することなく会員の皆様と手と手を取り合って前に進んでいきたいです。
Q:「外出の自粛により、自宅での楽しみが模索されていますが、出版や読書環境など
変化はありましたか?」
A:「閉塞感はありますが、巣ごもり需要で読書の機会は増えていると感じます。」
Q:「サンライズさんでは、自費出版も手掛けられておられますが、本を書かれる方の
動向はいかがなものでしょうか?」
A:「ご自宅で過ごされる時間が増えたためか、小説や自分史、地域史を書かれた方
からのお問い合わせも多く、一冊にまとめるコツなどをアドバイスさせて
いただいています。」
形は違えど、自己表現を願っている方は潜在的に多くいらっしゃるのだと明るい気分に
なりました。
サンライズさんの新刊、『近江の平城』と『本当はスゴイ!滋賀の文化財』の2点を
ご紹介します。『近江の平城』では豊郷町の高野瀬城も取り上げて下さっています。
秋の夜長、読書の秋にいかがでしょうか?
旅心が刺激されましたら、本を片手に滋賀県ならびに豊郷町へぜひお越しください。
最終回は、サンライズさんのこれからの取り組み、夢、目標についてリポートします。
最終回 「これからの取り組み、夢、目標」
滋賀県には、まだまだ発掘されていない宝物があり、書籍のテーマも尽きることはない
と熱く語られました。
Q:「テーマは尽きないとのことですが、
今後、どのような書籍を作っていきたいですか?」
A:「これからも、埋もれている歴史や文化、人物などに光を当て、滋賀県から全国に
発信していきたい。当社のモットー『心に残る本づくり』は、著者と読者、双方の
心に残る出版のお手伝いという意味です。
それが世の中のお役に立てば、近江商人の『三方よし』の精神にもつながります。
謙虚に大胆に歩んでいければと思っています。」
と、心強いお言葉をいただきました。
2020年にサンライズ出版さんは創業90年を迎えられました。
次の100周年に向かって、これからも良書を届けてください。
今回の取材でお世話になりました会社の皆様、ありがとうございました。
<会社データ>
電話:0749-22-0627
URL:http://www.sunrise-pub.co.jp